
DNP採光フィルムは、ブラインド併用により西向きの窓でも防眩と省エネを同時に実現できる=東京都新宿区の大日本印刷【拡大】
実験を進めるうちに、DNP採光フィルムの予期しなかった特長が見つかった。現場施工用のDNP採光フィルムは、透明なガラスに貼り付けるとすりガラス調になりプライバシーを確保できる。さらに隣棟との距離が近い場合でも、窓面が明るくなることで隣棟の壁の圧迫感を低減することが分かった。
実証実験を行った同ユニット開発1部開発第1課の守谷徳久課長は「部屋の隅が暗いと、人は圧迫感を感じてしまう。しかし、DNP採光フィルムを使えば部屋の奥まで明るくなり、空間を広く感じた」と話す。
こうした特長は、都心の戸建てに住んで日照不足に悩む人などから関心を集めそうだ。同社は現在、光を効率的に反射できる天井材も導入しており、さらなる明るい生活空間の創造を提案するつもりだ。
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≪KEY WORD≫
DNP採光フィルム 大日本印刷が開発したウインドウフィルム。太陽光を効率的に取り込んで室内を明るくして照明の電力消費量を節約できるほか、窓から侵入する紫外線を99%、赤外線を50%カットする。飛散防止効果があり、窓ガラスが割れた際にガラスの飛散を抑制する。
2015年10月発売の採光フィルムを2枚のガラスに挟んで使用する「合わせガラス用」と、16年1月発売の窓に貼り付けるタイプ「現場施工用」がある。