
鉄道輸送用のコンテナへの荷積み風景(YKKAP提供)【拡大】
◆内航船の活用拡大へ
--現在、重点的に進めている施策は
「注力しているのは内航船の活用拡大だ。埼玉窓工場(埼玉県久喜市)から関東以西への輸送は内航船に切り替えている。今後は東北から九州までの長距離輸送をトラックと内航船との組み合わせで考えてみたい」
--今後の取り組みは
「これまで500キロメートル以上を長距離輸送としてきたモーダルシフトの採用基準を600キロメートル以上とする。トラック業界で最近深刻なドライバー不足を考慮すると、最長600キロメートルがドライバーの労働条件の限界だろう。500キロメートルという基準はやや漠然とした感もあった。基準をより厳格化し、鉄道、船舶の利用拡大で、モーダルシフトを一段と加速したい。残念なのは業界の取り組みが遅れており、業界に風穴を開ける気持ちでモーダルシフトに積極的に挑戦していく」(鈴木伸男)
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【プロフィル】岩崎稔
いわさき・みのる 1984年YKK北海道工業入社。97年YKK建材製造事業本部(現YKK AP生産本部)に。ロジスティクス統括部企画部長を経て、2012年4月から現職。北海道出身。50歳。