ファンも離れ… かっぱ寿司買収でピンチ、外食大手コロワイドのおごりによる誤算 (5/6ページ)

2017.4.23 13:02

 「四方田社長はメイン銀行からメニュー、看板やロゴ、内外装などを刷新するように求められていたので、すぐに実施しました。かっぱ寿司の看板からカッパを封印、白い看板に赤と金の皿を重ねたシンプルなデザインにしたのです。『安っぽい』というイメージを払拭しようとしたのですが、これが逆効果。カッパの図柄は子供たちに大人気で、かっぱ寿司創業の地、長野県などでは総スカンを食い、コアなファンの客離れが起こりました。商品力を強化するのが先で、店舗刷新は後回しにすべきだったのではないか。人気だったカッパの図柄をもっと明るく楽しいものに変えるとか、もう少しロゴの変更を工夫できなかったのかと悔やまれます」(関係者)

 四方田氏は新生かっぱ寿司のテレビCMなども流し、販促をかけた。だが一朝一夕に客足は戻らなかった。かっぱ寿司は来客数の減少、商品廃棄ロスの増加、人件費の増加などに苦しんだ。新たに収益が低下した105店舗については、固定資産の減損損失として13億2200万円の特別損失を計上、結果的に59億円もの巨額赤字を出す見込みになった。

 社長を解任された四方田氏は00年レインズインターナショナル入社、同社のオーナー社長の西山知義氏(現ダイニングイノベーション社長)に信頼され、09年に専務に就任。12年に同社がコロワイドに売却された後も執行役員、コロワイド東日本(現コロワイドMD)社長を経て、16年6月にカッパ・クリエイトの再建を託されて社長に就任した。なお、四方田氏の解任に伴い、平林徹都市型事業本部長と相沢敏之営業本部長の取締役2人も2月28日付で退任。なお、「牛角」のFCオーナーによると、「3人ともダイニングイノベーションの西山社長に迎えられた」といわれる。

かっぱ寿司全店の売上高は…

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