【キッズデザイン新時代】積水ハウス 深川に日本最大の保育園 (1/2ページ)

2017.4.24 05:00

廊下に作った小屋を「第2の保育所のように使ってほしい」と話す板橋茂課長=東京都江東区の「ナーサリールームベリーベアー深川冬木」
廊下に作った小屋を「第2の保育所のように使ってほしい」と話す板橋茂課長=東京都江東区の「ナーサリールームベリーベアー深川冬木」【拡大】

  • 近隣住民との交流を促すため座り石を設置した江戸亀戸サテライトグローバルキッズ竪川園=東京都江東区

 ■“地域共生と木育”で感性豊かに

 江戸最大の八幡様で、「深川の八幡様」として人気が高い富岡八幡宮(東京都江東区)の近隣に、ネス・コーポレーション(同渋谷区)が運営する日本最大の保育園「ナーサリールーム ベリーベアー深川冬木」が誕生した。敷地面積は1400坪(4620平方メートル)を超え、屋内外ともに子供たちが生き生きと過ごせる空間を実現した。設計施工に携わったのは積水ハウス。キッズデザイン賞の創設以来、10年連続して受賞するという実績を誇り、この取り組みを通じて培ったノウハウを随所に反映させた。

 ◆住民との交流促す

 敷地はもともと、鳥や虫が生息する遊歩道のある緑地帯。その中には数本の大きなケヤキがあり、「土地の記憶」として伐採せずに残すことを決めた。また、この巨大な木々から多くの語りかけがあると考え、ケヤキを囲む園舎とした。

 同社はこれまでに数多くの保育園、幼稚園の設計施工を手掛けている。その際に重視するのが「地域が子供を育てる」(板橋茂・設計部東京設計室課長)という考え方だ。そのためには地域住民との交流が進むような計画が必要となり、過去に受賞したデザインのコンセプトを随所に取り入れた。

 例えば第10回キッズデザイン賞の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で受賞した江戸亀戸サテライトグローバルキッズ竪川園(同江東区)の場合、周辺に住む高齢者を配慮。近隣と交流を図れる座り石を設置することなどで、心理的・身体的バリアーを取り除けるようにしている。

 こうした設計手法を今回のプロジェクトにも反映させた。具体的には、歩道との境界はフェンスによる明確なエリア分けではなく、植栽による緩やかな仕切りとし、園が地域へ溶け込むように配慮した。

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