
復興の象徴「酪王カフェオレ」などを生産、出荷している酪王(おう)乳業の本社工場。入り口でカフェオレと牛乳、牛のオブジェが迎えてくれた=福島県郡山市大槻町【拡大】
取材相手は、同社営業部部長の南條光夫さん。もちろん、テーブルの上には冷えた酪王カフェオレ。南條さんに、会社の成り立ちなどについて聞いた後、ズバリ、「酪王カフェオレはなぜおいしいのか」と問いかけた。
答えは明快だった。「原料に、新鮮な牛乳をふんだんに使っているからです」。成分表示には50%以上とあるが、「50%ちょっとではなく、搾りたての生乳をたっぷりと使うことでコクが生まれる」という。
のど越しのしっかりとした飲み応えと、生クリームを口にしたようなコクの秘密は、県内で搾られた新鮮な生乳にあったのだ。
メーカーによっては、生乳を生産地から工場まで長距離輸送したり、生乳をつかわない商品もあるのに対し、酪王カフェオレはその優位性を十分に生かしている。
コラボ商品も登場
酪王乳業の商品には、「酪王牛乳」「酪王カフェオレ」のほか、「いちごオレ」や、もっとコーヒーの味を楽しみたいという人のための深煎りコーヒーを使った「ハイ・カフェオレ」、「酪王カフェオレアイスクリーム」、ヨーグルト、プリン、果汁飲料がある。平成28年11月半ばには、カフェオレ発売40周年を記念し、カフェインレスの「酪王やさしいカフェオレ」をラインアップに加えた。