【高論卓説】「分解スキル・反復演習」が企業研修変える (2/3ページ)

2017.5.11 05:00


【拡大】

 「これのどこが悪いのか」と思う読者も多くいるに違いない。しかし、これら全てがネガティブ・プレッシャーだ。研修に出させられる、出席をチェックされる、決められた席へ座らされる、禁止事項が説明される、後ろから監督される。ああしろ、こうしろ、あれはやるな、それはやるなという「やらされ感」満載の研修が、参加者の能力開発意欲を著しく低下させ、研修効果を阻害する。

 そこで、真逆のことを実施した。希望する時間に希望するプログラムに参加する。出席チェックはなく(演習シート提出で出席者はわかる)、席は自由。さまざまな飲み物から好きなものをとっていただき、禁止事項は一切言わない(演習で忙しく禁止事項をする暇はない)、一切指名せず自由に発言する。オブザーバーは一人もいない。これだけのことで参加者の能力開発意欲は飛躍的に高まったことが実証された。

 こうした仕掛けをした上で、「理論はあえて解説せず演習により行動で再現できるようにする」「講義は行わずビジネスケースの演習を繰り返す」というプログラムを実施し始めたところ、冒頭に紹介した諦観が払拭された。

 それが、「分解スキル・反復演習型能力開発プログラム」だ。身に付けたいビジネススキルをパーツ分解し、コア(核)スキルを反復演習する。トヨタグループ・関連会社の役員・管理職研修やサントリーグループのサンリーブの営業研修など、年間100社3000人が参加するようになった。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。