このプログラムでは、技法の解説はせず、ひたすら演習する。例えばファシリテーション(会議進行)研修では、コアスキルである4つの質問の繰り出し方だけを反復演習して、1時間の会議で合意形成できるようにする。コーチング研修でも解説はせず、5つのコーチング質問の話法ロールプレーイングで疑似体験を繰り返し、コーチング話法を実際に繰り出せるようにする。
ネガティブ・プレッシャー・トレーニングをやめて、分解スキル・反復演習でコアスキルを着実に体得すればビジネスに役立つ、行動で再現できる能力開発が実現できる。それを阻んでいるのは、人事・研修担当者の過去の研修様式にこだわる固定観念だと思うのは私だけだろうか。
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【プロフィル】山口博
やまぐち・ひろし グローバルトレーニングトレーナー。慶大卒。サンパウロ大留学。第一生命保険、SAP、PwC、KPMGなどを経て、リブ・コンサルティングで組織開発事業部長を務める。横浜国立大学非常勤講師。著書に「チームを動かすファシリテーションのドリル」(扶桑社)。55歳。長野県出身。