
BJI支店でATMを操作するビジネスマン。新たなコアバンキングの稼働でATM機能が高まり利便性が向上する【拡大】
「6.5%キャンペーン実施中」。同支店に止めてあった社有車の後部ガラスにこんなステッカーが貼られていた。通常の普通預金金利が3~4%に対し当初3カ月間は6.5%という高金利で口座開設を誘う。
◆高金利キャンペーン
こうした小口・低金利の預金を集めるリテールマーケティング活動の一環として全店舗一斉に毎月1回、「GO CAR」運動を展開している。人が集まるショッピングモールやイベント会場などに行員が出向いて高金利をアピールしている。
大口・高金利(約8%)の定期預金から小口・低金利の普通預金への流れをつくることで2016年には調達コストが7.7%と前年比で2.2ポイント超削減した。ネットバンキングが始まる17年はさらに引き下げて6.6%を目指す。
ジャカルタ郊外にあるクラパガディン支店のアナ・フランシスカ支店長は「調達コストを下げるため定期より普通預金を集める。顧客は50歳以上がほとんどだが、キャンペーン金利を生かして30~50歳を増やす。そのためのマーケティング担当者がほしい」と語った。
◆顧客開拓の鈍さ指摘
一方で、キャンペーン活動を通じて課題も見えてきた。各店舗を回ってリテールの重要性を説いたリオ氏は「営業担当者は付き合いの長い既存顧客の預金獲得に躍起だが、リテールマーケティングになじみがなく新たな顧客開拓に自信を持っていない」と指摘する。Jトラスト常務の浅野樹美氏は「(定期から普通預金へと)入れ替えの最中なのに現場の動きは鈍い」と厳しい。