
経営方針を説明するソニーの平井一夫社長=23日午前、東京都港区【拡大】
平井社長にとって18年3月期の営業益5000億円の達成は通過点。「この利益レベルを複数年継続できたことは71年の歴史の中で一度もない」と意気込みを語った。
喫緊の課題は17年3月期に1121億円の減損損失を計上するなど、苦戦する映画事業の立て直しだ。米映画子会社の最高経営責任者に6月1日付で21世紀フォックスのテレビ部門トップなどを歴任したアンソニー・ヴィンシクエラ氏を迎え、改革を進める。
エレキ分野もまだ盤石ではない。わずかな黒字のスマホ事業は収益安定が課題であり、平井社長は「地域ごとの選択と集中が非常に重要」と語る。また、医療やロボット、AI(人工知能)など新規分野では複数のプロジェクトを推進。「各事業が現状維持ではなく、新しいことに挑戦することが不可欠だ」と新たなイノベーション創出にも意欲を示した。(万福博之)