任天堂「スイッチ」好調 その陰で本格始動のスマホゲーム失速 依然残る課題 (2/3ページ)

2017.5.28 13:13

「スーパーマリオラン」のゲーム画面
「スーパーマリオラン」のゲーム画面【拡大】

  • 「ファイアーエムブレムヒーローズ」のゲーム画面

読み違い

 スマホアプリの収益構造は、ゲーム機を販売する事業と大きく異なる。利用者は無料で入手(ダウンロード)でき、ゲームの進み具合に応じて料金を支払う。ダウンロード数と収益は必ずしも連動しない。どの段階で、いくらの料金を設定するかがビジネスの肝だ。

 スマホアプリは、浮き沈みが激しい世界で、任天堂はまだ新参者。新たな手法で利用者の反応を探っている段階といえる。

 例えば「スーパーマリオラン」はダウンロード無料で、あるレベルから先に進めるには1200円が必要になる仕組み。スマホアプリとしては高いが支払いは1回だけで、小刻みに課金する多くのゲームとは異なる。

 現在、累計1億5千万程度のダウンロード数があるとみられる。ただ、当初の目標ほど収益にはつなげられていないようだ。任天堂は当初、利用者の2桁%以上が課金に応じると見込んでいたが「残念ながら届いていない」(君島社長)。

 一方「ファイアーエムブレム」では、ゲーム内で有料アイテムを購入しながら進める一般的な方式を採用。任天堂によると、ダウンロード数はスーパーマリオランの10分の1にも満たないが、売上高はファイアーエムブレムの方が上だという。

年2、3本のペースでアプリを配信

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