
「エアネットサービス」では空調運転データによる詳細分析が可能になる【拡大】
--現状の点検実施度合いは
「過去に開催したセミナーで来場者にアンケートを行ったところ、『自社で実施(予定)』が30%、『委託先へ依頼済み』が35%、『未定(未着手)』が35%だった。3カ月に一度の簡易点検でも負担が大きく、自社で実施(予定)の企業も実際に行っているところは少なく、実質的には65%が実施できていないのが現状だろう。また点検作業の依頼の中で、年4回のうち2回は自社で行い、2回は弊社に任せるというケースも増えている。コストダウンを図りながらプロにも診断してほしいというニーズがあるからだ」
--17年度は
「これまで一度も実施していない事業者にとって3年に一度の定期点検に当たるので点検を行う事業者は増えるはずだ。事業者の理解も進んでおりチャンスととらえ、対策サービス導入事例を紹介していく。セミナーは継続して開催する。また『忙しくて手が回らない』『コストがかかる』といって消極的な中小企業に点検の必要性を訴えていく」
◆24時間監視で異常察知
--点検ビジネスから次への展開は
「ダイキングループは冷媒から空調機器まで手がけるワンストップメーカー。社会貢献活動として点検の必要性を説く啓蒙活動を続ける。ただビジネスとしては点検だけでなく、メンテナンスや空調設備の入れ替えにつなげていく。その一環として『エアネットサービス』を紹介している。フロン排出抑制法に基づく点検から故障予知、省エネ制御まで幅広く遠隔管理するシステムだ」