
ユービテック「Alpha1Pro」【拡大】
「もちろんわれわれはAIの研究にも力を入れています。ただ、アマゾン・アレクサの音声認識のレベルまで到達させるには、莫大(ばくだい)なコストと時間が必要です。そのため、ALPHA 2の流れで、AI搭載モデルは今後も開発を続けていきます。現在は中国語対応のみですが、日本語の音声認識について、日本で良いパートナーが見つかれば、ぜひ一緒に、日本語対応のALPHA 2も発売したいです」
発表会では「未来は各家庭に1台以上のロボットと一緒に暮らすようになっているはず」と語っていた同氏。そうした未来を現実化するために、今後のロボットには何が必要なのかも聞いた。
「第一に低価格化です。われわれが既に発売している、高いコミュニケーション性能を備えた『ロボット クルーザー』は一般消費者が購入できる価格ではありません。あくまでもBtoBという位置づけ。こうした高性能なロボットを低価格化していけば、家庭での導入も進むはずです」
「さらに、人それぞれの“好み”を把握できるようになる必要もあります。例えば、同じ『テレビをつけて』と話しかけた場合でも、お父さんが言った場合にはお父さんが好きなスポーツ番組を選局する。同様に子供が『テレビをつけて』と言えばアニメ番組を選局するなど、同じコマンドでも、誰が言ったのかを識別しつつ、個々人の好みに応じた動作ができるようになるべきでしょうね」(インプレスウオッチ)