富岡製糸場、観光ブームに陰り「面白み少ない」 市は公開と保存の“ジレンマ” (2/2ページ)

群馬県富岡市の富岡製糸場
群馬県富岡市の富岡製糸場【拡大】

 一方で、製糸場を地域活性化の核にという期待は市内外から集まる。群馬県は、一緒に登録された周辺の絹産業遺産群の魅力を伝える展示施設を18年度にも製糸場近くに設置。製糸場以外は市外にあり、足を延ばす観光客が少ないためだ。

 製糸場や絹産業と縁のある群馬、埼玉両県の7自治体も昨年「上武絹の道運営協議会」を設立。県を超えた観光圏づくりを目指している。

 富岡市でも外国人観光客向けの免税を導入したが、16年度の利用者はわずか14人。数千円で宿泊できるゲストハウスの整備など市内への経済波及に取り組むが、周囲の期待との板挟みになっているともいえそうだ。

 「観光客増加だけが喜びなのか」。高崎経済大の佐滝剛弘特命教授(観光政策)は同じ世界文化遺産に登録された「石見銀山遺跡」(島根県大田市)の例を挙げ説明する。

 07年に登録後、周辺の構成遺産を含め年間来訪者が推計値で約80万人に倍増。2年後には約50万人に減ったが、ガイドの話を聞く旅程が好評という。佐滝氏は「周辺に若者が移住したり、店を開いたりと、持続可能な姿にたどり着いたようだ」と分析し、「富岡も絹の専門家が集まる町を目指すことなどを考えてもいい」と観光だけに頼らない地域の在り方を提唱した。

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