
東芝株主総会始まる。受付で案内を受けて会場に入る株主=28日午前、千葉・美浜区の幕張メッセ(酒巻俊介撮影)【拡大】
株主「異常事態の東芝に必要なのは強力なリーダーシップだが、どのような取り組みをしているか」
牛尾専務「マネジメント・経営層には、リーダーシップの資質を多面的、客観的に強化するサーベイを実施している。風土変化は途上だが、風通しの良い風土が実施されるよう努めている」
<ここで質問はいったん社外取締役にも飛んだ>
株主「社長以下の方々に経営を任せておけない。これまでに出来事に対して、社外取がどう義務を果たそうとしているか」
前田新造社外取締役「新体制になって1年9カ月間、経営課題に取り組んできた。社外取6人すべては株主の代表として経営に意見して尽力している。監督とともに、中長期のビジョンに資するものであれば、むしろ背中を押すことも私たちの仕事の一部と考えている。取締役会という限られた中だけでなく、社外取が集まって議論する取締役評議会などを通じ、本音の議論も行っている。少しずつ変化を遂げながらガバナンスも変わってきている。これからも努力したい」
株主「東芝が必死になってやっている中で、社外取が株を持たないで取締役になるということは倫理的、道義的に反するのでは。株式を持たない方の説明をお願いしたい」
前田社外取「就任以来、毎日のように新しいインサイダー情報が入ってくるので、株式購入するのは不可能だろうと思っている。株式を持つ、持たないで経営判断が左右されることも避けなければならないと思う」