
東芝株主総会始まる。受付で案内を受けて会場に入る株主=28日午前、千葉・美浜区の幕張メッセ(酒巻俊介撮影)【拡大】
櫻井直哉上席常務「社外取の方にも一定数の株式を保有してもらうのは、株主視点で経営みてもらうことにもなるが、本人の意向なので要請はしていない」
<懸案である半導体子会社の売却についても、株主からの懸念の声が相次いだ>
株主「社長の説明だと米ウエスタンデジタル(WD)が邪魔をしているようにとれるが、大丈夫かというのが正直なところだ」
成毛康雄副社長「外に出てくる情報は、非常に敵対的な情報ばかりだが、四日市工場での日常のオペレーションは友好にやっている。一方で売却には反対、され、メモリー会社の経営に参加したいと提案いただいているが、内容が独禁法審査に長引きそうな内容だったり、金額があまりよくなかったり、入札に正式参加してなくて、なかなかかみ合わない状況だ。一緒に合弁会社を運営しているパートナーなので、歩み寄るところは歩み寄り、係争ごとはきちんとやるということで、早い解決を目指して頑張っていきたい」
株主「なぜ優良部門である半導体事業を売却するのか。債務超過を解消して上場廃止免れる理由だと思うが、一方で優良部門抱えたまま再上場して企業価値高める選択肢もあった」
綱川社長「半導体メモリー事業にはかなりの開発費用がかかり、設備投資費用も数千億規模でかかる。財務状況が弱い中で投資がわれわれにはできない点から、売却して財務基盤回復し、社会インフラなどの事業で、社会に貢献するのが大筋の方針なので理解いただきたい」