日本と欧州連合(EU)が経済連携協定(EPA)で大枠合意したことで、欧州産のワインやチーズ、パスタ、チョコレート菓子、豚肉などの輸入関税が撤廃もしくは削減され、事実上の値下げとなる。EUからの輸入が増えれば農家や国内メーカーにとって脅威となる一方、日本の消費者にとっては恩恵となりそうだ。
「ワインなどは品ぞろえが豊富になり、買いやすい価格になる」(日本スーパーマーケット協会の川野幸夫会長)、「積極的にセールを仕掛けたい」(イオンの岡崎双一執行役)。国内の小売り関係者は、値下げが消費喚起につながるとして、EUとのEPAをもろ手を挙げて歓迎する。
値下げが期待される代表例がワインだ。日本は輸入価格の15%か1リットル当たり125円のどちらか安い方の関税をかけているが、即時撤廃される。
一般的な750ミリリットルのボトルで最大約93円の関税がなくなり、店頭価格にも反映される見通しだ。ただ、輸入が増えることで、「日本の中小ワイナリーへの影響が懸念される」(メルシャンの代野照幸社長)。