今回の出資を機に、ペイディーの会員向けに、グループ企業の三菱UFJファクターが口座振替サービスを8月から提供。アコムがローンサービスの協業の検討を始める。
現在、フィンテックはベンチャー企業や欧米の金融機関が先行している。国内大手各行は後塵を拝し、焦っている状態だ。金融庁は昨年5月、銀行による事業会社への出資を5%まで、銀行持ち株会社も15%までにそれぞれ制限していた出資規制を緩め、ITを使って金融サービスを高度化する場合、当局の個別認可を得れば出資できるようにした。今回の三菱東京UFJ銀のケースは、5%未満の出資にとどめたもようだが、将来的な出資比率拡大も視野に入れている。