【動画あり】宇宙ごみ除去事業に一歩 日本人ベンチャーがANAと資本提携 (2/2ページ)

記者会見するアストロスケールの岡田光信CEO(右)とANAホールディングスの長峯豊之副社長。左は宇宙ごみ除去衛星の模型=14日午後、東京都千代田区
記者会見するアストロスケールの岡田光信CEO(右)とANAホールディングスの長峯豊之副社長。左は宇宙ごみ除去衛星の模型=14日午後、東京都千代田区【拡大】

 アストロスケールは元大蔵省(現財務省)官僚の岡田氏が2013年、シンガポールに設立した。18年初めまでに細かい宇宙ごみを計測する衛星を、19年上半期にごみ除去衛星の実証機を打ち上げる予定。

 20年までにサービス開始を目指す。

 アストロスケールはこのほどANAHDや切削工具メーカーのOSG(愛知県豊川市)などから出資を受け、計2500万ドル(約28億円)を調達。資金は拠点の拡充や衛星の量産化に充てる。

 一方、ANAHDは昨年、宇宙船の開発を目標とするベンチャー企業「PDエアロスペース」(名古屋市)にも出資しており、宇宙事業への関与を強めている。

 ANAHDの長峯豊之副社長は記者会見で「地球上のネットワークをやり遂げた先に、宇宙を目指し、いろいろなビジネスチャンスをつかんでいきたい」と語った。