
「ギャラリーTOTO」内の個室。最新機器と個性的な内装、丁寧なメンテナンスで「世界一美しいトイレ」と評価されている=成田国際空港第2ターミナル【拡大】
ギャラリーTOTOには多目的トイレと授乳室、男性用と女性用の個室がそれぞれ4室ずつある。個室内には夕日に輝く山、滝が流れる景勝地、ビーチリゾートなどの美しい風景写真が掲げられており、多目的トイレと同じぐらいの広さでスーツケースも楽々と持ち込める。
室内はほぼ無臭で、床には水滴や塵がひとつも落ちていない。成田国際空港では午前6時から午後11時までの間、1日3回トイレを掃除しているが、ギャラリーTOTOは4回。より清潔度を保つための秘訣(ひけつ)だ。
トイレは便座から立ち上がると水が流れ、フタが自動的に閉まる仕組み。日本人からすれば当たり前の機能だが、海外では温水洗浄便座も自動開閉にもお目にかかることはない。初めて体験した外国人はあまりのハイテクぶりにあっけにとられるのではないだろうか。
事実、外国人利用者の評判は上々だ。米国の会社員女性(63)は「きれいで快適でリラックスできた」といい、IT系企業に勤務する米国在住のパキスタン人男性(34)は、「こういったトイレは見たことがない。壁のデザインもきれい」と感激した様子だった。入り口の前で一瞬迷った末に入っていった台湾の女子大学生(21)は「最初、トイレとは信じられなかった。非常に洗練されていて快適だった。台湾では温水洗浄便座は家庭用には普及が進んでいるが、公共施設ではまだ見かけない。スマートフォンで撮影してSNS(会員制交流サイト)に投稿し、世界中に日本のトイレの素晴らしさを広めたい」と話していた。