CO2排出しない「グリーン電力」 キリンや味の素が相次ぎ導入 (2/2ページ)

グリーン電力を導入したキリンビールの取手工場=茨城県取手市
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 グリーン電力証書はバイオマス発電、太陽光発電、風力発電などを自社で所有できない場合や、直接これらで発電された電力を購入できない場合でも、使用する電力を再生エネによって発電されたものとして扱える仕組み。

 今回、グリーン電力証書を購入することで、沖縄県の製糖工場で発生するサトウキビの搾りかすを利用したバイオマス発電による再生エネを使用したとみなされた。これにより、味の素の本社、研修センター、国内営業拠点5支社などにおける年間の使用電力量(410万キロワット時)の全量を再生エネ由来の電力とした。

 味の素は、グループ全体の再生エネ比率が2016年9月時点で19%だった。温室効果ガスの削減に向け、20年度にこれを20%、30年度に50%に高めることを目指す。今回の取り組みは、この一環となる。