
「医療機関カルテ共有システム」の仕組み【拡大】
今回提供されるオープンソースを用いてシステムが実サービス化し、導入する医療機関が全国的に拡大していくことで、例えば旅先での急病でユーザーが初めてかかる病院でも、ユーザーが権限を付与すれば、医師が病院内の端末からユーザーの過去の病歴やアレルギー、服用している薬などを的確かつ速やかに把握が可能となるため、診療に役立てられるとしている。
◆コストを大幅削減
従来、こうしたセキュアな情報へのアクセス制御・許可を適切に行うには、その真正性を保証する公正な第三者機関による管理・検証が必要とされる。しかし、第三者機関による管理・検証は、個人や組織の信頼に基づいた労働集約型の手法で行われており、人的リソースが必要となるだけでなく、その仕組みの構築・維持に金銭的コストがかかることが一般的だった。
これに対してブロックチェーンでは、プログラム(コード)によってルールを規定することで、そのルールにのっとった処理を自動化できるため、第三者機関の介在なく手続きを的確に執行できる。
こうして、従来第三者機関が担ってきた役割をブロックチェーンに移し、プログラムで機械的かつ永続的に動作し続ける仕組みを構築することで、人的・金銭的コストを大幅に削減できるとGMOインターネットでは指摘している。