
「医療機関カルテ共有システム」の仕組み【拡大】
なおZ.com Cloudブロックチェーンでは、独自の仕組みによってセキュリティーや利便性を高めているとのこと。具体的には、ブロックチェーンは透明性が高く改竄(かいざん)による不正を防げる一方、記録データがすべてオープンになるという課題があった。そこでブロックチェーンとは別に機密情報を保管するデータストアデータ格納領域を設置、データストア内へのアクセスコントロールを可能にする仕組みを搭載した。
これにより情報の公開制限が可能なため、ユーザーの電子カルテや処方箋データなどの機密情報は、アクセス権限を与えられた医療機関かつ、鍵を保有する端末だけが閲覧・書き込みを行えるとのこと。
また、Z.com Cloudブロックチェーンで採用しているイーサリアム(Ethereum)を利用する場合、プログラムの実行に対して仮想通貨で手数料を支払う必要がある。しかしZ.com Cloudブロックチェーンでは、この手数料をサービスオーナーが代払いする仕組みを導入しているので、利用者は都度仮想通貨による支払いの必要なく、システムを利用できるという。(インプレスウオッチ)