デモ行進開始前には、銅鑼湾駅からビクトリア公園へと続く道は、ショッピングを楽しむ人たちとデモに参加する人たちで混雑していた。デモに参加する人たちのいでたちは、一般の人たちと区別がつかない。子供連れやカップルも目についた。デモは整然と行われ、ビクトリア公園を起点に、ノーベル平和賞受賞者で中国の著名な人権活動家である劉暁波氏の釈放、香港の長官選挙の普通選挙実施、反腐敗などを要求しながら行進する平和的なものである。残念ながら劉暁波氏は釈放されることなく、13日に中国当局に拘束されたまま亡くなってしまったが…。
筆者が一番驚いたのは、警備にあたっている警察官の態度だった。大陸の警官は、民衆を「監視」したり、「排除」したりする、ある意味、敵対関係にあるが、香港では市民参加のデモに事故などが起きないようサポートするというものであった。
このような大陸との違いを最初に感じさせてくれるのは、出入国管理かもしれない。今回、深センから香港への移動に、地下鉄を利用できる福田口岸-落馬洲ルートを利用したが、中国側の雑然とした出国管理に比べ香港側はゲート数も多くスムーズに通過できた。入国係官の態度も中国側とは違い友好的なものだ。地下鉄の駅も手荷物のX線検査もなく、そのまま通過できる。香港側では使い慣れたグーグルのサービスが利用できるというのも、大陸側との違いの一つだろう。