ブリヂストンの新スタッドレスは何が進化したのか ニーズに耳を傾け3つの性能を向上 (2/3ページ)

 消費者がスタッドレスに求める3つの性能

 「VRX2」は総合性能の追求において、「氷上ブレーキ性能」「摩耗ライフ性能」「静粛性」のパフォーマンスを特化させた。その理由は、一般消費者がこれら3つの性能をスタッドレスタイヤに求めていることがブリヂストンの調査で分かったからだ。

 「VRX2」の氷上ブレーキ性能は従来品との比較で10%も改善。これに大きく貢献しているのが、ゴムの中に気泡を入れるブリヂストン独自の技術「発泡ゴム」だ。凍結路で滑る原因は氷の表面を覆う「水の膜」。ブリザックシリーズは無数の気泡の中に水を入り込ませることで除水を行い、滑る原因を排除している。濡れた氷はツルツルと滑って掴みづらいが、表面が乾いた氷は指にピタリとくっつく、あのイメージだ。今回、新たに開発した「アクティブ発泡ゴム2」は新シリカ(低燃費性能やグリップ力を向上させる白い粉体)を配合するなど、路面をひっかく力(=グリップ力)がさらに高くなっているという。路面とタイヤの接地面積を最大化した新パターンも採用し、氷雪路でもしっかり曲がる、止まるを実現している。

スタッドレスタイヤの「ブリザック VRX2」で氷上性能を試す

スタッドレスタイヤの「ブリザック VRX2」で氷上性能を試す

夏用タイヤの「エコピア」を履いて氷上を走る

夏用タイヤの「エコピア」を履いて氷上を走る

 摩耗ライフはタイヤのブロック剛性を高めることで22%も向上させた。これについて井出氏は「ゴムは下に押し付けた状態では減らない。消しゴムのように滑らせることで減っていく。剛性を上げることでブロックの倒れ込みをおさえて路面に密着させ、滑りをできる限り少なくしている」と分かりやすく説明してくれた。タイヤが長持ちすれば安全面で欠かせない「効きの持続」にもつながり、何よりも経済的だ。

 静粛性もノイズを31%軽減することで快適なドライブをもたらす。スタッドレスタイヤは夏タイヤと比較して、トラクションを稼ぐために横方向の体積が多く、それにより高周波ノイズが気になるという欠点があった。「VRX2」はパターン配列を最適化し、発泡ゴムが持つ吸音機能を生かすことで静かな車内空間を実現しているそうだ。

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