オリーブ油、不作で値上げ イタリア料理店に影響じわり

イタリア中部アメーリアのオリーブ畑。昨秋から冬にかけての収穫は思わしくなかった(ロイター)
イタリア中部アメーリアのオリーブ畑。昨秋から冬にかけての収穫は思わしくなかった(ロイター)【拡大】

 イタリア料理やスペイン料理に欠かせないオリーブ油の価格が上昇している。地中海沿岸の天候不順で南欧産オリーブの収穫量が減少し、原料価格が高騰しているためだ。既に一部高級ブランドを値上げしている日清オイリオグループがさらに10月から5品目の出荷価格を10%引き上げるほか、J-オイルミルズも値上げを検討している。

 イタリア産オリーブの2016~17年の収穫量は、高い湿度で害虫のミバエやメイガが多く発生したことから、前季比6割減の18万トン、生産量の多いスペイン産も1割減の127万トンと不作。日清オイリオは、「昨年8月以降の多雨などがたたった」と説明する。

 ギリシャやチュニジアといった地中海沿岸の主要生産国でも収穫量が減少した。このため、イタリア産オリーブ油の相場は約70%上昇し、購買が集中したスペイン産も30%前後の高値となっている。

 日清オイリオは「円安もあり、コスト吸収は難しい」として10月出荷分から値上げを決定。主力の「日清さらっと軽~いオリーブオイル」の本体価格は350グラム入りで現在の450円前後から500円前後に上がる見通しだ。J-オイルミルズも「値上げを視野に入れて検討中」という。

 外食産業でも、原料高から価格への転嫁が懸念される。ファミリーレストラン「ココス」などを展開する外食大手ゼンショーホールディングスは「今後、コスト増につながる可能性もある」と警戒している。

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