
東ガスは付加価値の高いセットプランで東電HDの牙城を切り崩す=東京都内【拡大】
電力とガスも縦割りの「エネルギー間」の競争から、事業者の総合力を競う価格やサービスの競争に移行している。広瀬社長は「電気とガスのセットに加え、周辺サービスも含めた方向にいく」と指摘する。
一方、東電HDも黙っていない。7月に「敵陣」といえる家庭用ガス販売に東京都と神奈川県で参入し、電気とのセット料金を東ガスと同水準まで抑えた。7月末までの契約件数は約1万8000件と順調で、森下常務執行役は「4万件を初年度として確保したい」と意気込む。
さらに、LPガスを主力とする日本瓦斯(ニチガス)とタッグを組み、ガスを卸販売する折半出資会社「東京エナジーアライアンス」を今月設立した。東電HDがガスの調達・供給、ニチガスが保安などを担当し、新電力向けにセット販売用のガス小売りサービスを提供。19年度に100万件分の顧客獲得を目指し、東ガスが首都圏で持つ1100万件の顧客網の切り崩しにかかる。
電力・ガスの自由化による競争は火蓋が切られたばかり。業界トップ同士の「熱い」戦いから今後も目が離せない。(会田聡)