
廃炉作業のため除染装置(シート内の機械)を設置する三菱重工業や関西電力の社員=7月、福井県美浜町の美浜原発(関西電力提供)【拡大】
原発の圧力容器などを製造してきたIHIの担当者も「廃炉は今までになかった市場。各社がさまざまな形で参入を目指すと思う」。IHIは13年に除染技術を持つ米企業を買収。この技術を改良、売り込みを図っている。
原発が集中立地し「原発銀座」とも呼ばれる福井県。繊維産業も活発だ。繊維メーカー「セーレン」の開発担当、不破順清さんは「廃炉で5~10倍の出荷量を目指している」と意気込む。県の呼び掛けで関電と協力、従来の技術を生かして防護服を開発した。これまでに関電などへ計15万着を出荷。廃炉を機に出荷拡大を狙う。
廃炉が決まっている日本原子力発電の敦賀原発1号機(福井県)がある敦賀市。電気設備メンテナンス「協立技術工業」も廃炉時代に対応するため、技術開発を進める。新たな需要に備え、ドライアイスを使った除染技術を研究。敦賀1号機だけでなく、美浜1、2号機の廃炉でもビジネスの機会をうかがっている。