こうしたなか、今年4月にナショナル流通産業が過去の投資の失敗による多額の負債を抱えて資金繰りに行き詰まり、民事再生法の適用を申請。これを受けONGサービスは7月31日の株主総会の決議により解散、ナショナル流通産業に連鎖するかたちで、今回の措置となった。
オーエヌジーはゴルフ会員権などの売買、アクティは不動産仲介事業などをそれぞれ展開。ONGサービスと同様に株主総会決議により解散した。
◇
【会社概要】創拓社出版
▽本社=東京都台東区
▽設立=1983年12月
▽資本金=9000万円
▽負債額=20億6100万円(2016年3月期決算時点)
◇
【会社概要】ONGサービス
▽本社=大阪市北区
▽設立=1976年8月
▽資本金=1000万円
▽負債額=約10億6000万円
◇
〈チェックポイント〉
創拓社出版は個別指導塾などの業界中堅。昨年8月、上場企業が同社向け貸付金の取り立て不能を発表したことを発端に信用不安が広まった。ただ、内情はそれ以前から火の車だったと見るべきだろう。生徒数確保が最重要課題の塾業界、大手に太刀打ちするにはいかに独自性を見いだせるかが経営の岐路となる。
ONGサービスは親会社が過去の投資失敗などから行き詰まり、連鎖的に清算することになった。近年は休眠状態が続いていたが、グループの負の部分を抱えていた可能性も否めない。表向きは優良企業に見え、関連会社に不良資産を内包するケースは多い。投資の失敗を早めに止血する対応策が必要だった。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)