ポイントサービス戦国時代 狙うは「現金化」、“4大陣営”つばぜり合い (2/3ページ)

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 くら替えと独立

 コンビニのサークルKサンクスは8月からTポイントの導入を始め、9月末で楽天スーパーポイントの扱いを終了する。くら替えともいえる動きだ。Tポイントを扱うファミリーマートと統合するためで、同社広報担当者は「Tポイントの認知度は高く、来店動機にもなる」と説明した。

 一方、三越伊勢丹は来年3月末をめどに共通ポイント「Tポイント」のサービスを終了すると発表した。同社のクレジットカード「エムアイカード」の利用が「三越、伊勢丹以外でも増えた」(広報担当者)ことを踏まえ、カードと連携する「エムアイポイント」サービスの拡大を目指し、Tポイントからの独り立ちを選んだ格好だ。

 阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングも、自社ポイントの強化を目指している。展開する「Sポイント」を関西のセブン-イレブン店舗でも使えるよう準備を進めている。

 ポイントの行く先は

 流動的なポイントサービスの勢力争いの落ち着く先はどこなのか。楽天の三木谷浩史会長兼社長は、ショッピングサイト「楽天市場」の出店者に向けた大阪市内での講演で「できるだけ『現金』に近づけること」が鍵だと指摘した。

実店舗でも「流通」、楽天の狙い