言われたことをやれば… 意識高い同期をバカにしてきた50代に“回ってきたツケ” (1/5ページ)

※写真はイメージです(Getty Imeges)
※写真はイメージです(Getty Imeges)【拡大】

  • 永井孝尚『「あなた」という商品を高く売る方法』(NHK出版)

 これからのキャリア形成では、なにが正解なのか。マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚さんは「『あなたという商品』の価値を高める方法を考えるべき」といいます。永井さんの知人に「お金さえもらえばいい」といって、受け身の仕事を続けてきた55歳の男性がいます。49歳で子会社に転籍。給与減を補うために転職を志しましたが、まったくうまくいきません。どこで間違ったのか。教訓とあわせてお伝えしましょう--。

 「もっと要領よくやればいいじゃないか……」

 今どきのキャリアをどう考えたらいいのか。失敗から学ぶことはたくさんあります。今回は「仕事ではお金をもらえばいい」と割り切ってきた55歳の現在を紹介しましょう。落合タクミ(仮名)が新卒入社したのは、中堅メーカーC社でした。「上司に従っていれば、失敗しても上司の責任。自分でわざわざリスクを取る必要はない」が彼の持論です。だから仕事で自発的に提案をすることはほとんどありませんでした。常に受け身で仕事をしていたのです。

 彼は上司の言うことには忠実だったので、上司のウケはとてもよいものでした。入社後の10年間は高度成長期の最後の時代です。自発的に考えなくても、仕事は次々と向こうからやってきました。

 一方、職場の中に今風に言えば「意識高い系」の同僚・山田がいました。落合から見ると山田はイタい男にしか見えません。「山田さんはストイックだなぁ(笑)」と揶揄した感じでちゃかすことも多く、本音では(仕事なんかに本気になって……)とイラッとしていました。

 (山田みたいに頑張って新しい提案しても、余計な仕事を抱えるだけだし、給料なんてほとんど変わらない。わざわざ失敗して後ろ指をさされるリスクが増えるだけだし、周りにいるオレたちの仕事も増えるし、はっきり言って迷惑なんだよ。もっと要領よくやればいいじゃないか……)

バカにしていた「意識高い系男」の同期は…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。