住宅メーカー、働く母親目線で家づくり 家事シェア、住み心地に特化 (2/4ページ)

アキュラホーム名古屋支店に集まった愛知県内に住む主婦。前原康宏支店長も入って、理想の住まいについて打ち合わせを行った=2016年12月、名古屋市東区
アキュラホーム名古屋支店に集まった愛知県内に住む主婦。前原康宏支店長も入って、理想の住まいについて打ち合わせを行った=2016年12月、名古屋市東区【拡大】

  • 大和ハウス工業が提案する「お便り紙蔵庫」。散らかる紙類をまとめて収納できる

 アキュラホームは2014年に、「住みごこちのいい家」を発売。この一環として浜松支店は独自に、「家事を楽して自分や家族と過ごす時間がほしい母親に住み心地で応援したい」(高橋さん)と15年春にママ・クチュールの販売を始めた。

 同社商品開発部の細淵直樹部長は「住宅メーカーはこれまで顧客の声に耳を貸さず供給者論理で提供してきた」と指摘。その上で「省エネや耐震性といった性能や価格では他社に勝てない。そこで住み心地というソフトに特化した」と強調する。

 こうした考えは業界に浸透、家事動線や収納を意識した家づくりに乗り出した。しかし動線の短縮は限界に来ている。アキュラホーム住生活研究所の調査によると、キッチンと洗面所間を歩いた距離は年平均で09年の5.72メートルから15年は3.63メートルまで短縮。しかし16年には3.92メートルと前年比0.3メートル伸びた。

 収納も「昔の『あればいい』から適材適所に変わってきた」(細淵氏)。シューズクロークの設置率が09年の35%から16年は74%に上昇したのはその表れ。靴はもちろん、傘やゴルフバッグ、子供の遊び道具などを収納できる便利な空間として認識されてきたためだ。不意の来客にもきれいな玄関を見せられると好評だ。

大和ハウス工業が提案する「家事シェアハウス」

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