【高論卓説】8Kと4K、区別つかず 先が見えた画素数競争 発想の転換必要 (2/3ページ)

 100万円で発売しても、内外の競合メーカーが遠からず追いかけて、たぶん激しい価格競争になるだろう。2K、4Kのテレビで繰り返されてきた。

 テレビは、ブラウン管時代とデジタル化した現在の薄型とでは、似て非なるものである。

 小学館の「戦後史年表」によると、1953年に白黒テレビの本放送が始まった。ちなみにその年、シャープが国産第1号の白黒テレビを発売した。カラーテレビの本放送開始は60年で、カラーテレビ、カー、クーラーの3Cが「新三種の神器」と言われたのが66年である。

 当時のブラウン管テレビは、憧れの家電で、持つことが一種のステータスシンボルだった。重厚な木製キャビネットのテレビもあり、居間を飾るインテリアでもあった。まさに「家電の王様」で、家電メーカーの看板商品といえた。

 現在の薄型のデジタルテレビは技術が平準化したため、同質化して差別化が難しい。消費者を引き付けるには画素数の競争になる。4Kテレビは2011年末から登場し、13年には世界的に市場が急拡大し始めたが、早くも業界は価格競争に入った。

 今や東京の量販店では、50型4Kテレビが店のポイントによる実質値引きも含めれば、税込み13万円台でも買える。有機ELの4Kテレビも1年前と比べて半値程度の30万円台の製品が出回っている。

斬新な事業モデルを生み出すとき