健康志向の高まりチャンスに 「機能性表示食品」の発売相次ぐ、高付加価値をPR (2/2ページ)

カゴメが10月3日に発売する機能性表示食品「カゴメ野菜ジュース」
カゴメが10月3日に発売する機能性表示食品「カゴメ野菜ジュース」【拡大】

 吉野家は、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果をうたった機能性表示食品の牛丼の具「サラ牛」を通販限定で3月に発売。同様の機能を持つ牛丼を店舗でも7月に発売。店では調理するため機能性表示食品として売れないが、並盛価格は通常より100円高い480円(税込み)だ。

 機能性表示食品は、その手続きの簡便さも参入を後押しする。同制度は2015年4月にスタート。消費者庁に効能の科学的な根拠を提出し、受理されれば販売できる。準備から受理まで一般的に半年程度で済むという。これに対しトクホは「国の審査に通るまで数年を要する場合もある」(大手食品幹部)として敬遠する企業は少なくない。

 ■主な機能性表示食品

 ◆カゴメ

  ・商品 カゴメ野菜ジュース(720ミリリットル)

  ・価格 230円前後

  ・うたっている機能 高めの血圧を下げる

 ◆アサヒ飲料

  ・商品 カラダカルピス(乳性飲料)

  ・価格 160円

  ・うたっている機能 体脂肪を減らす

 ◆キッコーマン

  ・商品 いつでも新鮮 大豆ペプチド減塩しょうゆ

  ・価格 330円

  ・うたっている機能 高めの血圧を改善する

 ◆江崎グリコ

  ・商品 メンタルバランスチョコレートGABA

  ・価格 150円

  ・うたっている機能 ストレスを低減する

 ◆吉野家

  ・商品 サラ牛(牛丼の具、5袋)

  ・価格 2980円

  ・うたっている機能 食後血糖値の上昇を緩やかにする

 ※サラ牛以外は税抜き価格