
経済産業省の多田明弘製造産業局長(右)に報告書を手渡す神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日、経産省【拡大】
しかし、その後、長府製造所(山口県下関市)では不正の隠蔽が発覚。行動規範はあっさり破られた。アルミ・銅部門の幹部は「個人的にはそれが一番ショックだった」と肩を落とす。
「今回の不正はJIS法違反を受けて実施した自主点検で見つかった。うみは出せている」。川崎氏は自浄作用は働いていると弁明するが、改革が不十分で、ガバナンス(企業統治)が機能していないのは誰の目にも明らかだった。(井田通人)
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■神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)をめぐる主な動き
8月中旬 アルミ・銅部門で社内調査を実施
30日 川崎会長兼社長が不正を把握
9月初旬以降 顧客に不正を報告
28日 経済産業省に不正を報告
10月8日 アルミ・銅の不正を公表
11日 鉄粉と子会社の不正を公表
12日 川崎会長兼社長が経産省を訪れ謝罪
13日 鉄粉以外の鉄鋼製品の不正を公表
20日 長府製造所の社員による隠蔽(いんぺい)を公表
26日 安全検証の結果を初めて公表、銅管の不正で子会社のJIS認定取り消し
30日 2018年3月期の連結最終損益予想を撤回、未定に
11月10日 原因究明の結果と再発防止策を公表
年内 外部委員会の調査結果を公表