外食大手、年末年始休業の動き広がる 人手不足で「年中無休」見直し (2/2ページ)

記者会見に臨む大戸屋HDの窪田健一社長=18日、東京・銀座
記者会見に臨む大戸屋HDの窪田健一社長=18日、東京・銀座【拡大】

 3年前、人手不足で6割強の店が深夜営業の停止に追い込まれたゼンショーHD傘下の牛丼店「すき家」は、「いつでも入れる『食のインフラ』」(小川賢太郎会長兼社長)を掲げ、ほとんどを24時間営業に戻した。

 しかし、三大都市圏の外食関連のアルバイト・パート平均時給は11月に988円となり、前年同月比23円上昇(リクルートジョブズ調べ)。採用コストもかさむ中、働きやすさを高めて離職率を抑えることが業界全体の課題となっている。

 そのため、セルフ式レジや注文用タブレット端末の導入などITを活用した省力化も進む。「特効薬はなく、一つずつ積み重ねるしかない」(大戸屋HDの窪田社長)のが実情だ。