劇的に進化したデルのワークステーションとデジタルキャンバス(PR)

 複雑な計算やコンピューターグラフィックスの処理に優れている業務向けの高性能パソコン、ワークステーション。今年、世界中のクリエイター達を支えるデルのワークステーション「Dell Precision(プレシジョン)」が20周年を迎えた。最新のPrecisionワークステーションは、20年前に世界トップクラスだったスーパーコンピューター並の性能を有するだけでなく、ペンとホイール型機器を使うワークスペースデバイス「Dell Canvas(キャンバス)」と連携してクリエイターの創造性と効率化をサポートする進化を遂げている。

「Precision」を紹介するデル株式会社の田中源太郎執行役員

「Precision」を紹介するデル株式会社の田中源太郎執行役員

 「20年後、スーパーコンピューター『京』のパフォーマンスを皆様のデスクトップにお届けできる時代が来ると我々は考えております」

 デルの日本法人(本社・川崎市)は15日、東京・丸の内で説明会を開いた。そこで驚くべき未来予想図を描いたのはクライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品本部長の田中源太郎執行役員だ。

 田中氏によると、最新のPrecisionにおける処理能力の指標「フロップス」は1テラフロップス(テラは10の12乗)で、1997年当時トップレベルのスーパーコンピューターと互角だという。デルは調査をもとにコンピューターの各性能は5年で10倍になると予測しており、20年後にはPrecisionの処理能力が1テラフロップスの1万倍、つまり「京」の10ペタフロップス(ペタは10の15乗)に並ぶと見込んでいるわけだ。

 これまでの20年を振り返れば、Precisionの性能は初代モデルからパフォーマンス(高速化)が3万2000倍、メモリ容量が240倍、グラフィック性能が2800倍に向上し業界をリードしてきた。飛躍的な進化予測は十分に説得力がある。

変わるワークスペース

 ワークステーションビジネスで世界ナンバーワンの売上を誇るデルが、Precisionの歴史の中で実現してきたのは、高性能化だけではない。実は働き方、ワークスペースの変化にも影響を与えている。

 田中氏は、「以前はワークステーションが設置されているところに『働きに行く』ことが当然だった」が、デルが2001年にノートパソコン型のモバイルワークステーションを他社に先駆け発表した2000年代以降は「『いつでもどこでも』働ける時代になった」と話した。

 その次にデルが見据えるのは、仮想現実(VR)技術などを活用した『没入型』ワークスペースだという。

「1万倍のパフォーマンスが実現されたとき、それに伴って増大する膨大なデータをどう消化していくのかがナレッジワーカーに問われます。膨大なデータを俯瞰して、かつディテールに入り込みながらも感性を生かしてデータを分析していく、イマーシブ(没入型)なワークスペースが求められていると考えています」(田中氏)

 説明会では、来場者をうならせるコンセプトムービーが流された。

 ヘッドマウントディスプレーを装着したデザイナーらが、何もない空間にスポーツシューズの立体的なCGを浮かび上がらせ、キーボードとマウスを使わずに手元のデジタルキャンパスにペンで書き込んだり、指でつまんで引っ張るような仕草をしたりすることで直感的にデザインを編集。さらに仮想空間でシューズの機能性までテストした。

 映画のひとコマのようなコンセプトムービーだったが、田中氏は「先進的に感じられるかもしれませんがビデオに出てきたデバイスはすべて実在します。こうした働き方、ワークスペースが遠くない未来に実現するのを感じて頂ければ」と説明した。

「Canvas」紙とペンのような描き心地

 このコンセプトムービーでヘッドマウントディスプレーと並んで主役だったのが、デルの高精細QHDの27型ワークスペースデバイス「Dell Canvas」(税抜・配送料込17万9980円~)だ。

27型ワークスペースデバイス「Dell Canvas」(手前)

27型ワークスペースデバイス「Dell Canvas」(手前)

 CanvasはPrecision などのWindows 10搭載のパソコンと接続して使うデバイスで、一見すると薄型テレビのよう。タッチセンサーを搭載しており、専用のペンで入力すると筆圧を2048段階で感知する。さらにホイール型のデバイス「トーテム」を画面の上に置き、左右に回転させると、描く線の色や太さを変えられるなどの様々な補助的操作を行える特長を持つ。クリエイターやデザイナーが効率的に、そしてイメージ通りにイラストや設計図を表現できる次世代のキャンバスだ。

「Dell Canvas」の上に置かれた「トーテム」

「Dell Canvas」の上に置かれた「トーテム」

 ターゲットユーザーは経済アナリスト、トレーダー、工業デザイナーなどと幅広く、海外ではオイル・ガスの分野で導入された事例もある。クライアント製品マーケティング本部の嘉山よし子氏は「日本ではクリエイターの需要が98%」と話し、プロのクリエイティブな現場に選ばれていると強調した。

 支持される理由は、クリエイターの創造性を最大化することに重点を置いたスペックにある。外光の映り込みに作業を邪魔されにくい非光沢ディスプレーは、画質の良さを表す解像度がハイビジョン画質の4倍に当たる2560×1440で、10億7000万色もの色を豊かに表現する。傷つきにくい強化ガラスに液晶を直接接着することで、線が表示されるまでに遅延がほとんどないのも特長だ。またパネルの厚みによってペンの先と線の間に生じる微妙なズレ「視差」も小さいという。

 嘉山氏は 額縁に回路を埋め込む構造で画面が熱くなるのを防ぐなど一般的な液晶タブレット製品にありがちな弱点を洗い出して、クリエイターが作業に集中できるように設計したと語った。

デル株式会社の嘉山よし子氏

デル株式会社の嘉山よし子氏

 マイクロソフトのテクニカルエバンジェリストで漫画家としても活動する千代田まどか氏は、「絶妙なざらつきがあってボールペンで紙に書く感覚に近い」と描き心地の感想を述べた。

 イラストを描くデモンストレーションを行った千代田氏は「絵を書いているときにキーボードに手を伸ばして『Ctrl+z』(作業をもとに戻すショートカット)を押すのは面倒」と話し、トーテムを回すだけで同じ処理を実行できるのは非常に便利だと絶賛した。

マイクロソフトの千代田まどか氏

マイクロソフトの千代田まどか氏

デモを行った千代田氏。右手のペンで描きながら、左手のトーテムで作業の「やり直し」などの操作をするという

デモを行った千代田氏。右手のペンで描きながら、左手のトーテムで作業の「やり直し」などの操作をするという

 アドビシステムズ日本法人の古田正剛氏は、自社の画像編集ソフト・フォトショップを使って写真を修正するデモを実施した。パソコンの画面に写真の全体像を表示させ、手元のCanvasには拡大した一部を表示させることで拡大と縮小を繰り返す手間を省き、「俯瞰と細かいディテールの作業を進められると作業を効率化できる」とアピールした。

 またCanvasの快適な操作性は、政府が推進する「働き方改革」にも好影響を与えると話し、「終業時刻になったら帰りましょう、だけでなく、いかに気持ちよく仕事できるかも重要ではないか」と指摘。テクノロジーによって仕事のやる気だけでなく、創造性も高まるのではないかと予測した。

アドビシステムズ日本法人の古田正剛氏

アドビシステムズ日本法人の古田正剛氏

(提供 デル株式会社)