積水ハウス、省CO2戦略を強化 ZEH普及推進、「RE100」加盟 (1/2ページ)

地球温暖化防止活動で環境大臣表彰を受賞した東松島市スマート防災エコタウン=宮城県
地球温暖化防止活動で環境大臣表彰を受賞した東松島市スマート防災エコタウン=宮城県【拡大】

 積水ハウスは省二酸化炭素(CO2)戦略を強化する。その一環として、年間の1次消費エネルギー量の収支をプラスマイナスゼロにする住宅「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=ZEH(ゼッチ)」の普及を推進。来年1月には全戸でZEH基準を満たす賃貸アパート、2019年2月には分譲マンションが完成する予定だ。また、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す「RE100」イニシアチブにも加盟した。日本では家庭やオフィスから排出されるCO2をいかに削減できるかが課題となっており、一連の取り組みを通じて省CO2対策に積極的に取り組んでいく考えだ。

 アパートは3階建てで金沢市で建設を進めている。全13戸で高断熱複層ガラスや高効率エアコン、LED(発光ダイオード)照明などの省エネ設備を採用することでエネルギー消費量を最大限に削減。全住戸に必要な太陽光パネルを平均2.4キロワットに抑えることにより、日射量が少ない金沢でも全住戸でZEHの達成を可能にした。

 分譲マンション「グランドメゾン覚王山菊坂町」(名古屋市千種区)は、開口部の断熱性を従来の2倍に高めるなどして、住戸単位の断熱性を4~5割向上させた。また、全住戸には平均約4キロワットの太陽光発電システムと燃料電池「エネファーム」を搭載。こうした対策によって全住戸ZEH型とした。

既存住宅のリフォーム需要を拡大できるかが鍵