不動産業界など「快適オフィス」で士気向上 “ワイガヤ感”が増す仕掛けとは (2/3ページ)

三菱地所の新本社のイメージ。内部階段を設けて部署の垣根を越えたコミュニケーションの活性化を図る
三菱地所の新本社のイメージ。内部階段を設けて部署の垣根を越えたコミュニケーションの活性化を図る【拡大】

  • 三菱地所の本社移転先である大手町パークビルディング(左)=東京都千代田区

 併せて、大胆な改革も断行する。事業部門を管轄する担当役員の個室を全て廃止し、一般社員と同じ空間に座るようにする。部長席もなくしてフリーアドレス型の机で仕事を進める。

 総務部の竹本晋ユニットリーダーは「個室をノックして『ご相談が』などといった慣習が心理的な壁になっていた。それが取り払われることで、物事のスピードが速まっていくはず」と社内の動きが活性化することに期待を寄せる。自社オフィスは積極的に公開していく。外部意見は随時反映させ改良を重ね、より高度な空間づくりを目指す。

 “ワイガヤ感”で工夫

 不動産中堅の新日鉄興和不動産(東京都港区)も来年3月、本社を「赤坂インターシティAIR(エア)」(同)に移転する。オフィス全体を1本のループで結んだような仕掛けを行うことにより、一体感を持たせる。同社は9フロアに分断されているオフィスを2フロアに集約。各部署が機動的に連携し、優れた付加価値を生み出すのが狙いだ。

 そのために、さまざまな座席を設置する。執務用の約500席に加え、多様な業務に対応できるよう約500席を用意。フロアの両端には集中ブースタイプを配置し、中央に近づくに連れて「ファミレスタイプ」や「テーブルタイプ」を用意するなど“ワイガヤ感”が増すような仕掛けを行っていく。

各本部の中心部には「Big Table」を設置