しなの鉄道、初の新型車両 旧国鉄115系を19年秋にも置き換え

 長野県などが出資する第三セクター、しなの鉄道(同県上田市)が、発足後初めての新型車両を2019年秋にも導入する方針であることが22日までに、分かった。8年程度かけて計52両を入れる計画で旧国鉄が寒冷地の急勾配区間で走れるように工夫した1963年登場の現行車両「115系」を置き換える。

 しなの鉄道の玉木淳社長(47)が共同通信の取材に語った。

 115系をめぐっては、群馬県全域と埼玉、栃木各県の一部を管轄するJR東日本の高崎支社が15日、定期運行を今年3月に終えると発表したばかり。

 115系だけを営業運転する「集積地」として鉄道愛好家に人気のしなの鉄道でも20年代後半に、大幅改造した観光列車「ろくもん」を除き全て消滅する公算が大きくなった。

 新型車両の投資額は計100億円程度と試算し、玉木社長は「国と長野県、沿線市町から計3分の2の補助金を支出してもらうのを前提に検討している」と述べた。

 メーカーを今年選定し、19年に製造を始める計画だ。ベースとなる車両は、JR東日本の新潟県などの路線を走るステンレス製の「E129系」などが候補になるとみられる。

 主に2両または4両で走らせることを想定。一部編成は、有料の座席指定列車向けの設計にして「背もたれを倒せる座席を備え、Wi-Fiを利用できるようにし、平日は通勤客向けのライナー、休日は観光列車として運用したい」と話す。

 しなの鉄道は昨年、開業20周年を迎えたのを記念し、115系の一部編成を国鉄時代に多く見られたオレンジと緑の「湘南色」などに塗り替えて話題を呼んでいる。