【高論卓説】自動車ビジネス、今年も激変 CESで主役、進化を目の当たり (2/3ページ)

 ディスラプティブ(破壊的)と感じる壮大な世界観が、伝統的な自動車メーカーから発信されることは多大な革新性を感じずにはいられない。

 勇気づけられたのは、トヨタ自動車がCESの中で中心的な存在だったことだ。米子会社TRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュー)は、レベル4の自動運転車「Platform 3.0」を展示し、技術の高さをアピール。豊田章男社長がプレゼンターに立ち、「e-Pallet(イーパレット)」を表明し、モビリティー・サービスのプラットフォーム企業を目指すメッセージを発した。

 e-Palletは多目的な移動スペースとして、ライドシェア、輸送などに用いられる都市交通のプラットフォームとなる車両だ。米アマゾン(アマゾン・コム)、米ウーバー(ウーバー・テクノロジーズ)、滴滴(滴滴出行、ディディチューシン)ら異業種とパートナーを形成しモビリティー・サービスを開発していく考えだ。

 世界に先駆け、2020年東京五輪でレベル4自動運転技術での稼働開始を目指す。

 直後に、米デトロイトで開催された北米国際自動車ショーは、CESの壮大なスケールとは異なった。デトロイト3のブースは電動化もコネクテッドとも最も距離がありそうな、伝統的な新型ピックアップとスポーツ・ユーティリティーがずらりと並んでいただけだ。モデル循環の偶然も重なるが、あまりにも対照的な姿である。

トラックシフトで米自動車産業は活況