【高論卓説】自動車ビジネス、今年も激変 CESで主役、進化を目の当たり (3/3ページ)

世界最大の家電見本市「CES」に参加したパナソニックの展示会場=9日、米ラスベガス(共同)
世界最大の家電見本市「CES」に参加したパナソニックの展示会場=9日、米ラスベガス(共同)【拡大】

 構造的なトラックシフトで米自動車産業は活況を呈している。高採算のトラック収益を未来のモビリティー革命の技術と事業に惜しみなく再投下している。

 この行動を加速化させるのが、好調な株式市場に気を吐く株主圧力だ。米企業がこの圧力に迎合している感は否めない。何が株価対策で本質的な変革がどこか。冷静に見極めなければならない部分があると感じる。

 日本の上場企業は安定した株主構造の中で、短期的な株主圧力が比較的弱い。長期を見通した安定した経営を実施できるが、同時に、それは甘えにも通じやすい。時代の変化をかぎ分け、将来を見据えた戦略的な判断が求められるだろう。

【プロフィル】中西孝樹

 なかにし・たかき ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト。米オレゴン大卒。山一証券、JPモルガン証券などを経て、2013年にナカニシ自動車産業リサーチを設立。著書に『トヨタ対VW』など。