ヤフー社長に川辺氏が昇格

ヤフーの新社長に就任する川辺健太郎副社長(右)と宮坂学社長=24日、東京都港区
ヤフーの新社長に就任する川辺健太郎副社長(右)と宮坂学社長=24日、東京都港区【拡大】

 ソフトバンクグループのヤフーは24日、川辺健太郎副社長(43)を社長に昇格させる人事を発表した。宮坂学社長(50)は代表権のない会長に就く。6月の株主総会を経て就任する。

 ビッグデータや人工知能(AI)などIT分野で新しい領域が広がるとみており、若返りを図って事業の拡大と成長に取り組む。最高経営責任者(CEO)と最高執行責任者(COO)を統合して川辺氏が兼任することで、環境の変化に迅速に対応する。

 ヤフーは、新体制の下で「データの会社」を目指すことを強調。広告事業やEC(電子商取引)事業で蓄積したデータに基づき、利用者や広告主に最適な商品を示したり、収集したデータの企業への提供などを視野に入れる。宮坂氏は4月1日付で、ヤフーの子会社で新事業を行う「Zコーポレーション」の代表取締役も兼務する。

【プロフィル】川辺健太郎氏

 かわべ・けんたろう 青山学院大卒。在学中にベンチャー企業設立。2000年ヤフーに入社し、12年から副社長。東京都出身。