【スポーツbiz】“還暦”の宮崎キャンプ、地方創生のモデル (2/3ページ)

キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港
キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港【拡大】

 一方、ジャイアンツのキャンプは王貞治現ソフトバンク球団会長が早実高からジャイアンツに入団した年から始まった。ONを頂点とするジャイアンツ人気に乗り、集客の起爆剤となったのはいうまでもない。やがて温暖な気候に広島東洋カープ(日南市)、かつての近鉄バファローズ(日向市)など宮崎県でキャンプするプロ野球チームも増えていった。

 ところが、キャンプ地としては後発の沖縄県が台頭。実施球団数を増やしていくにつれ、宮崎県に危機感が生まれた。広島や巨人の1軍までもが期間中の前後半、沖縄に移動して練習するようになった。

 このままでは新婚旅行先の二の舞いになりかねない。そこで宮崎県では、県挙げてプロ野球キャンプへの協力体制強化と施設の充実を打ち出した。さらに施設を活用し、Jリーグや韓国プロ野球のキャンプ、社会人や大学の野球部、サッカー部などの合宿誘致も始めた。

 合宿するチームが多ければ練習試合の相手に事欠かない。それが利点として広がればさらなる“集チーム”につながる。

 Jリーグも20クラブ

 いま宮崎市では両球団に加えてオリックス・バファローズもキャンプをはる。バファローズは22年間キャンプしていた沖縄・宮古島から移ってきた。離島ゆえの不便さが大きな理由である。また、カープと埼玉西武ライオンズが日南市に拠点を置くほか、東京ヤクルトスワローズ(西都市)と東北楽天ゴールデンイーグルス(日向市)の2軍がキャンプをはる。さらに韓国プロ野球2球団、Jリーグ20クラブが集まる盛況ぶりだ。

宮崎県には「スポーツランド推進担当」職員も