【スポーツbiz】“還暦”の宮崎キャンプ、地方創生のモデル (3/3ページ)

キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港
キャンプインを控え合同自主トレのため宮崎入りした巨人・坂本勇人。後ろは菅野智之=27日、宮崎空港【拡大】

 宮崎県では毎年11月、前年のスポーツ関連の経済効果、PR効果を算出している。

 2017年春季は126億6100万円と、前年より18億600万円減少した。しかし、キャンプ報道をCM・広告料金に換算したPR効果は87億9100万円とはじき、前年比プラス11億9200万円と発表した。ちなみに沖縄の17年キャンプの経済波及効果は109億5400万円(りゅうぎん総合研究所)である。

 そんな宮崎県には「スポーツランド推進担当」職員が置かれ、スポーツ合宿誘致のための広報・営業活動を行う。スポーツ資源を持つ県内の各市町村と連携し、数々のスポーツイベントも企画している。2軍や韓国チームも参加する春の「みやざきベースボールゲームズ」、秋に開く「みやざきフェニックス・リーグ」はその成果である。

 かつて宮崎のスポーツ事情を調査した早稲田大スポーツ科学学術院の武藤泰明教授は「宮崎に目が向くのは集積が集積を生んだ効果。長い目で見ると集積は続かないものだが、当事者の努力によって変わる」と説く。

 60年前、ジャイアンツのキャンプで始まったスポーツのDNAの開花とはいえまいか。最近叫ばれているスポーツによる地方創生のモデルである。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)