すべての答えは「現場」にある ファミマ社長の「超効率的な学び方」 (3/4ページ)

 すると、売れている店では50色のフリースがきれいに並んでいて、サイズもバランスよくそろっている。売れていない店は色数もサイズもそろわず暗い色の商品ばかりが残っている。「自分は、こんな事実がわかっていなかったんだ」と猛省した。

 経営資料を見ていると、なぜ商品の回転率が悪いのか、利益率が低いのか、売れているのに在庫が少ないのかなど、次々と「なぜ?」という疑問が浮かび上がる。それに対する仮説を立てて、一つ一つ確認をしに店舗や工場などの現場へ行くのが、いまの基本スタイルだ。

 ファミリーマートでは3週間の店舗研修も受けた。何度やってもできないオペレーションが大量にある。マニュアルも膨大。知らなかったら業務改善できずにいただろう。

 お宝情報をキャッチするには、頭の中に“軸”が必要

 新聞やネットの情報などは、浴びるように読んでいる。だが、すべて斜め読みなので、なんらかの意識や意図がなければ目の前を通り過ぎるだけだ。その中から自分にとってのお宝情報をキャッチするには、頭の中に“軸”が必要だ。

 たとえば1年後、3年後、10年後のファミリーマートの姿を徹底的に考えてみる。組織をどうするか、ダイバーシティを重視すべきか、高齢化社会でコンビニが果たす役割は何かなどといった具合に大きなテーマが次々と浮かぶ。そうして延々と考えていると、互いに関係ないように思えていたものごとが、やがて収斂していく。それが“軸”となり、目の前を通り過ぎるはずの情報をキャッチできるようになるのだ。

倫理観や人間の哲学、本も有益