FCV普及、目標達成困難に 水素社会実現へ官民戦略の見直し不可避 (2/2ページ)

 経済産業省は「目標の引き下げは取り組みの後退と受け止められかねないし、きっかけがあれば普及が加速する可能性もある」と目標を維持する考えだ。

 市場予想の中には、FCVも将来的には拡大し、50年には世界で約3780万台と、EVに次ぎ自動車全体の約26%を占める地位になるとする分析もある。ただ日本以外に取り組んでいるのはドイツや米国など一部にとどまっているのが現状で、「巻き返す可能性は低い」との見方が多い。