NTTが「土に還る電池」開発 レアメタル未使用、生物由来で環境に優しく (2/2ページ)

NTTが開発したツチニカエルでんちによって、LED電球が灯っている=19日、東京都武蔵野市
NTTが開発したツチニカエルでんちによって、LED電球が灯っている=19日、東京都武蔵野市【拡大】

  • ツチニカエルでんちを手に説明するNTTの担当者=19日、東京都武蔵野市

 開発にあたり、同社は環境への影響も調査した。ツチニカエルでんちと従来のボタン電池を粉砕し、それぞれ土壌に混ぜてコマツナの生育を調べたところ、ツチニカエルでんちの鉢は順調に成長したのに対し、ボタン電池の鉢は極端に発育が悪かったという。担当者は「センサーがありとあらゆる場所にばらまかれる時代が来るが、すべてのセンサーや含まれる電池は回収できるのか。われわれは究極的にはディスポーザブル(使い捨て)なセンサーを目指している」と話している。(西岡瑞穂)