
N高等学校の奥平博一校長らと記念撮影にのぞむN高起業部入りを目指す生徒【拡大】
ネットを活用したサービスでは、シェフが自分のお気に入りをインスタグラムの画像も使って薦める「CHEFDELI」も提案された。審査員から「ヒトサラ」のようなサイトがすでにあると告げられたプレゼンターは、より多くの情報発信をシェフにしてもらうと反論。「シェフは忙しい」と夏野氏から異論が寄せられたが、可能性を買われて5件のうちに残った。
和式トイレの上にイスのようなものをかぶせて洋式トイレとして利用できるようにする「和式洋式化計画」、ナノ・マイクロテクノロジーを活用して工作や研究などが行えるスペースを設置するプロジェクトは残れなかった。いずれも先行する製品やサービスがあって、審査員から下調べの甘さを指摘されていた。
川上氏は、当落を決める基準に「自分たちが何をやりたいか分かっているか、そのことを信じているか」があったことを挙げ、「自分がどうしたいかを、他の人に実感として伝えることができるかが重用」と話した。夏野氏は、「使ってくれる人の気持ちにどれだけ立てるかが重要。突き詰めて考えないで出てくる商品やサービスは売れない」と指摘し、「大人の事情など関係なく突き詰められるのは高校生の今。徹底的に使う人の立場に立った製品を考えよう」とアドバイスした。
「大人に相談すると『まだだ』と言われるが、そういうところにチャンスがある」と夏野氏。「これが成功する企画というものがあれば、とっくに誰かがやっている。成功するかどうかが分からないのは当たり前。この人にかけていいかという判断は、信念を持っていて、それをきちん と形として表せるかだ」と川上氏。「これはだめだと思ったら、違うプランをすぐに考え行動すること」と堀江氏。起業や事業化のプロたちによるこうした激励は、高校生に限らず起業や企画立案に臨む人に共通するアドバイスとなっていた。