口座開設や数字の処理はロボット化…AI導入でお払い箱になるメガバンク社員 (2/3ページ)

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 人事・経理・総務など「バックオフィス業務」の代行が得意

 各行の業務改革の鍵を握るのは新技術RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)だ。RPAとは人間の動きをロボットがコンピュータ上で再現する技術で、AIがロボットの頭であれば、RPAは手足にあたる。

 日本RPA協会の笠井直人氏は「RPAとは言い換えればデジタルレイバー(仮想知的労働者)です。主に、人事・経理・総務といった“バックオフィス業務”の代行を得意とします。素早くロボットの動作を変えられるため、業務変化にも柔軟に応じることができるのが特徴です」と説明する。

 銀行での活用法については「たとえば、口座開設の処理や各支店の実績の集計など人力でやっていたことをロボットに任せられる。メールでもらった数字をエクセルにコピー&ペーストしてまとめるような面倒くさい作業もRPAが担えます」と話す。

 RPAを利用しているのは銀行だけではない。ある通販会社では、RPAの導入によって熟練スタッフ10名がしていた作業を新人スタッフ1名で処理できるようになったという。「ホワイトカラーの業務の半分はルーティンワークといわれています。RPAを使うことで、ビジネスパーソンは余った時間を別の仕事やプライベートにあてることができるようになります」。

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