【木下隆之のクルマ三昧】意外に知らない? ディーゼル車で軽油の「種類」を間違えると雪国で… (2/3ページ)

 ◆日本に流通している軽油は5種類

 実は日本に流通している軽油は5種類ある。「流動点」と呼ばれる燃料としての粘度が保たれる最低温度がJIS規格で定められており、流動点が高い順に(つまり粘度が硬い順に)「特1号」「1号」「2号」「3号」「特3号」に分かれている。「特1号」は摂氏5度、「特3号」は摂氏マイナス30度に設定されているというのだ。関東地方の夏は「特1号」、冬は「2号」、そして真冬の北海道は「特3号」が流通しているという。

 つまり、アルバイト君が翌日の取材のために東京のガソリンスタンドで満タン給油して来た軽油は、取材先のマイナス15度ではトロトロになり、着火には至らなかった。本来ならばマイナス15度に耐えられる「3号」を給油しなければならないというわけである。

都内のガソリンスタンド(Getty Images)

都内のガソリンスタンド(Getty Images)

 軽油に寒冷地仕様があることは、少なくとも関東地方の人は意外に知らない。ガソリンスタンドにもはっきりと告知もしていないから、なかなか浸透していない。降雪地帯のユーザーには常識かもしれないし、ディーゼルエンジンを搭載するクロカン4WDでスノードライブを楽しむ人達ならば百も承知なことかもしれない。だが、普段ガソリンエンジンを乗り回しているユーザーには(ガソリンエンジン用の燃料は凍らない)、寝耳に水のようなのである。

降雪地帯に行くときは、燃料は満タンにしない